幼なじみと一途な恋愛
愛羽とお弁当を食べていると、クラスの女の子が私のところに来た。
「まりあちゃーん、なんか先輩が呼んでるんだけど…」
先輩?
「まりあちゃん早く連れてきてって。なんか怖い顔してるの…気をつけたほうがいいかも…」
え…なにそれ。
行きたくないんだけど…。
「まりあ、一緒に行こうか?」
「ううん、愛羽は食べてていいよ。行ってくるね」
私を呼び出す先輩って、誰だろう…?
恐る恐る廊下に出ると、腕を組んで私を睨みつける1人の先輩がいた。
その先輩を見た瞬間、私の心臓が嫌な音をたてた。
なんで……いるの?
「こんにちは、まりあちゃん?」
その先輩はまぎれもなく、さっきまで燈弥の隣にいた、あの先輩だった。