幼なじみと一途な恋愛
連れて来られたのは、屋上。
「あの……」
「あんたさぁ、白石くんと付き合ってるんだって?」
え…。
「でもさぁ…白石くん言ってたよ?あんまりしつこいから、仕方なく付き合ってるって」
「!!」
う、そ……。
燈弥が、そう言ったの…?
「ねぇ…別れてくんない?」
先輩は私の目の前に立つと、その冷たい目で私を見つめた。
背筋が凍ったように冷たい。
怖い…。
「別れなかったら、どうなるか分かってんだろ?」
先輩は私の耳元で囁き、屋上を出て行った。
私はその場から動けなくて。
震える体を精一杯支えるのがやっとだった。
「ふぇ…」
別れたくない。
絶対に、別れたくない。