幼なじみと一途な恋愛
「お前、なんかあっただろ」
私の心を見透かしたように見つめる燈弥の真っ直ぐな目から、視線を反らせない。
どうして…?
「帰って来た時から変だった」
どうして、燈弥は気づいてくれるの?
「う…え…っ…」
堪えていた感情が、涙が、何かが切れたように溢れ出した。
「まりあ、何があった?」
私を引き寄せて抱きしめてくれるその腕の中は、酷く安心する温かさで。
「…言ってみろ」
燈弥がかけてくれる言葉は、すごく優しく響く。
気づいたら、私は全てを燈弥に話していたんだ。