幼なじみと一途な恋愛
「どうしたの?なにかあった?」
まりあが、ここに連れて来られた意味が分からないと言う顔をする。
……コイツ、分かってねぇのかよ。
「お前が来ると男がうるさいんだよ」
「え?なんで?」
無自覚かよっ……。
「なんでもない」
まりあは不思議そうに首を傾げると、俺にジャージを渡した。
「はいっ!ありがとう」
「ん」
「皆に羨ましがられたよ!ズルいって!」
「は?なんで」
俺の言葉に、まりあが「分かってないなぁ」と、溜息交じりに答える。