野球部のあの人


その男の子は、困ったように
辺りをキョロキョロしていた


なに探しるのかな…

自分の名前とか…?

「………でね、って弥生?
聞いてる??」

紗起の声ではっとした


『ごめん、聞いてなかった。
何の話だっけ?』

「はぁ~さっきからなにみてんのさ、
もしかしてあの男の子?」

『う、うん。なんかさっきから
キョロキョロしてたから、
なんか探してるか気になって…』


「んじゃ、話しかけに行こっ!!」
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