野球部のあの人
『えっ、ちょ、ちょっと!!』
紗起が私の腕を掴み、
走り出した。
「ほら、話しかけな」
背中をポンッとおされ、
ぶつかりそうになった。
『あのっ……』
その男の子はビックリした顔で私を
見ている
『えっと…名前探してるんですか?
よよかったら一緒に手伝います』
なんかすっごくかんじゃた
変な子に思われたかなぁ
なんて考えていると
「ほんまに!ありがとお。
実はめっちゃ困ってたんよぉ」
と笑いながら言ってくれた