ミッション#メロンパンを争奪せよ!
唯人君が呟いた。


中途半端、って、へ?



「…それ、最初から思ってたわけ?追いかけはじめた時、そんなん考えてたの?邪魔になる覚悟とかあったんじゃないの?それに俺ってそんなに気ィつかわれる存在なワケ?そんなん俺だって竹友センパイとか津島先輩(ナグサメ先輩)の邪魔とかしまくってるし。俺だって一メロンパンを狙うやつなんだよ。皆が皆邪魔なんてするの当たり前だろ?それなのに邪魔だから迷惑だからって遠慮できるんだお前。ふーん…。」



「…。」


「…本気でかかってきてほしかった。」



唯人君はそう言って、教室を出た。








…そうじゃん、自分!



そんなん最初から覚悟してた。
邪魔になるって。


そんだけ、メロンパンを手にしたかった。

そんだけ、あなたに知ってほしかったんです私を!!



「唯人君!!!!」



教室のドアを開けると、廊下を歩く唯人君が振り向いた。





「ごめん!!」


「…。」



「そんで!!ありがとう!!!!」





にっ、て唯人君が笑って

グッて親指を立てた。
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