ミッション#メロンパンを争奪せよ!
「ついでに竹友の初恋の相手。」
「ええええーーーーー!?」
「バッ、言うなよ!!」
ナグサメ先輩はニーッコリ笑って、照れる竹友センパイを笑う。
「って、ことは女性ですか?」
「そうだよー。」
「さすがに、男相手に恋しない。」
竹友センパイはプィッとそっぽを向いて言った。
髪から覗く耳は、真っ赤だった。
「去年、俺らが一年で、初めて購買に言った時。たくさんの男の先輩たちがぐったりしてて、ただ一人、ちっこい女の子が嬉しそうにメロンパンを手にして「今日も勝ったのだー!」って叫んでいたんだ。で、その女の子が当時3年の〝王者〟…、三池加南子先輩。小学生くらい小さかったけど、足が早くっていつも軽々とメロンパンを手にしていたよ。竹友は、喜んでる笑顔にノックアウトしたらしく、先輩と知り合いたくてメロンパンを狙いに行ったんだ。」
あ…、私と同じ…。
「ちょっとでも、知ってもらえるかなーって…。でも初めてメロンパンを狙って、階段を駆け下りてた時…先輩が隣で走ってて。ドキーーー!ってしたら足滑らせて保健室行きだった…。」
「あらまー…。」
「目が覚めたら先輩が『おぉい、大丈夫かー?』っていて…。どうやら先輩が運んでくれたみたいで。さっそく情けないトコ見せたー…ってがっくりしてたら『まぁ、元気だすのだ。』ってメロンパン4分の1くれて。」
「えっ、その先輩、運んだんですか?大丈夫だったんですか?運べたんですか?で、メロンパンもしっかりゲットしたんですか?」
「うん。力持ちで有名な先輩でね。ひょいって竹友をおぶると、そのままダッシュでメロンパンをゲットしたらしいよ。俺もその場にいたんだけど、『ふふん、王者をなめないでほしいのだ。』ってにっこり笑われちゃったよ。」
ナグサメ先輩が頭をかきながら、はははって笑った。
「で?どうなったんですか?」
「それから…3ヶ月くらいたって、俺は先輩に告白したんだ。」
「おおおおー!」
「そしたら…『私をぬかしてメロンパンをゲットしたら、考えてやるのだ。』って言われて…。俺、ずっと足滑らせたのがトラウマでやめてたんだけど、またメロンパンをねらいに行ったんだ。…でも、結局先輩がに出会ってから一年。先輩が卒業するまでにメロンパンはゲットできなかった。最後卒業式ン時、先輩からほぃってメロンパンもらった。めちゃくちゃ美味かった。そしたら最後、先輩が…。」
「先輩が?」
「そ、その…先輩が…。」
「ほっぺにちゅーしたんだ。」
「えええええええええええええ!!!!!」
「お、オマエが言うなよ!!!」
「な、なんでぇ!?」
「し、しらねぇけど!!『私の最後のメロンパン。お前にあげるのは惜しいから口にして一緒に味わってやろーと思ったけど、失礼になるからほっぺにしておくぞ。…またいつか会えたら、次こそ口にしてやるのだ。』って言われて、そのまま別れちまったよ…。」
「ええー!?それって、告白じゃないですかぁ!!!両想いじゃないですかぁ!!」
「お!俺もそう思って!!前教えて貰ったメルアドに『最後の、どういう意味ですか』って送ったら、『お前は約束を守ってないのだ。付き合いはできんのだ。…またいつか会ったら、考えてやる』って…。」
「つまり、竹友センパイとその加南子先輩の恋は…。」
「まだまだ、現在進行形だよ。」
ナグサメ先輩はにこっと笑って言った。
竹友センパイは、めちゃくちゃ顔を赤くしてまたそっぽを向いた。
「ええええーーーーー!?」
「バッ、言うなよ!!」
ナグサメ先輩はニーッコリ笑って、照れる竹友センパイを笑う。
「って、ことは女性ですか?」
「そうだよー。」
「さすがに、男相手に恋しない。」
竹友センパイはプィッとそっぽを向いて言った。
髪から覗く耳は、真っ赤だった。
「去年、俺らが一年で、初めて購買に言った時。たくさんの男の先輩たちがぐったりしてて、ただ一人、ちっこい女の子が嬉しそうにメロンパンを手にして「今日も勝ったのだー!」って叫んでいたんだ。で、その女の子が当時3年の〝王者〟…、三池加南子先輩。小学生くらい小さかったけど、足が早くっていつも軽々とメロンパンを手にしていたよ。竹友は、喜んでる笑顔にノックアウトしたらしく、先輩と知り合いたくてメロンパンを狙いに行ったんだ。」
あ…、私と同じ…。
「ちょっとでも、知ってもらえるかなーって…。でも初めてメロンパンを狙って、階段を駆け下りてた時…先輩が隣で走ってて。ドキーーー!ってしたら足滑らせて保健室行きだった…。」
「あらまー…。」
「目が覚めたら先輩が『おぉい、大丈夫かー?』っていて…。どうやら先輩が運んでくれたみたいで。さっそく情けないトコ見せたー…ってがっくりしてたら『まぁ、元気だすのだ。』ってメロンパン4分の1くれて。」
「えっ、その先輩、運んだんですか?大丈夫だったんですか?運べたんですか?で、メロンパンもしっかりゲットしたんですか?」
「うん。力持ちで有名な先輩でね。ひょいって竹友をおぶると、そのままダッシュでメロンパンをゲットしたらしいよ。俺もその場にいたんだけど、『ふふん、王者をなめないでほしいのだ。』ってにっこり笑われちゃったよ。」
ナグサメ先輩が頭をかきながら、はははって笑った。
「で?どうなったんですか?」
「それから…3ヶ月くらいたって、俺は先輩に告白したんだ。」
「おおおおー!」
「そしたら…『私をぬかしてメロンパンをゲットしたら、考えてやるのだ。』って言われて…。俺、ずっと足滑らせたのがトラウマでやめてたんだけど、またメロンパンをねらいに行ったんだ。…でも、結局先輩がに出会ってから一年。先輩が卒業するまでにメロンパンはゲットできなかった。最後卒業式ン時、先輩からほぃってメロンパンもらった。めちゃくちゃ美味かった。そしたら最後、先輩が…。」
「先輩が?」
「そ、その…先輩が…。」
「ほっぺにちゅーしたんだ。」
「えええええええええええええ!!!!!」
「お、オマエが言うなよ!!!」
「な、なんでぇ!?」
「し、しらねぇけど!!『私の最後のメロンパン。お前にあげるのは惜しいから口にして一緒に味わってやろーと思ったけど、失礼になるからほっぺにしておくぞ。…またいつか会えたら、次こそ口にしてやるのだ。』って言われて、そのまま別れちまったよ…。」
「ええー!?それって、告白じゃないですかぁ!!!両想いじゃないですかぁ!!」
「お!俺もそう思って!!前教えて貰ったメルアドに『最後の、どういう意味ですか』って送ったら、『お前は約束を守ってないのだ。付き合いはできんのだ。…またいつか会ったら、考えてやる』って…。」
「つまり、竹友センパイとその加南子先輩の恋は…。」
「まだまだ、現在進行形だよ。」
ナグサメ先輩はにこっと笑って言った。
竹友センパイは、めちゃくちゃ顔を赤くしてまたそっぽを向いた。