ミッション#メロンパンを争奪せよ!
「紗緒はいつになったら告るの?」
杏の口が開く。

私の動きが止まる。


…こと、5秒。


「はいィィィィィィィィィィ!?」


お、思わずイスからころげ落ちる。


「なにそれさーちゃん、コント?」

「ち、違…杏が変な事聞くからぁ。」


「別に変なことじゃないじゃん。」


昼休み後半くらい。

ごはん食べてる杏達にまじってトーク。



「だってさー。二人ってもう結構仲いいじゃん。」

「え…、そんなことないよ、ガチで。」


うん、ありえない。
マジで。



「さっさとくっつけバカ野郎。」

「かなやん怖いから。」


最近のかなやんはやっぱり恋バナになるとこうなる。



「花音、もう告っていい頃だと思うよ~?」

「そう?」

ニコニコと笑いながら花音はそういう。

…けどぉ。



「で、でも。いずれは伝えたいとは思ってるけど。まだ…」

「Bクラスの佐藤愛華。」

「え?」

美由がボソっと言った。

「あの子、唯人の事狙ってるよ。」

「え!?」


「でたー!美由の情報通発動!!」


め、めいちゃん、ちょっと静かにして!



「なんかそういう噂。」

「うっそー、佐藤さんって結構可愛い子じゃない?」

「なんでそう美人はあーいうのに魅かれるんだか。」

「え、嘘っ…、ま、マジで?」

「マジだよ、サーちゃん。:


え、なんで美由、そんなに冷静に言うの…。



私にとっては超重大な事なのにィ!!
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