ミッション#メロンパンを争奪せよ!
教室に戻ると、見事に誰もいない。
まだ若干眠くて、大きなあくびを繰り返した。

「よぃ、っと。」
カバンをもちあげて、廊下を歩く。



カサッ

なんか音がした。
と思っていたら、手紙の事を思い出す。

あ、ポケットに入ってたんだっけ。



こんな手紙を渡しても
…もう結果見えてるよね。

私はそんな結果を怖れて逃げてるだけかもしんない。


でももうっ、こんな手紙意味なんてない!!




そこにあったゴミ箱に入れようとして腕を振り上げた。

この手紙をどうするかと思っている時、唯人君の顔が何度も浮かんだ。



とりあえず今は

勢いに任せて



手紙をゴミ箱に…………



そう思った瞬間だった





ギュッ…
背中から、ぬくもりを感じた。


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