ミッション#メロンパンを争奪せよ!
…っ、だめ!!!

ここで逃げだしたら、またきっと変わらない!!!

あの、ナグサメ先輩に甘えたあの日みたいになる!!!



だめ、逃げ出したくない!!!
ちゃんと結果は、私の耳で、唯人君の声で、ちゃんと唯人君から聞きたい!!!



足が動くのが止まる。
足の震えが止まる。
体の震えが止まる。

今まで両二の腕を掴んでた手が、するりとまっすぐになる。

うつむいていた顔が上がる。


唯人君の目を、まっすぐ見た。


「…平気か?」

「うん…大丈夫。」

「そっか。」

ホッとするような唯人君の声。



もう一度。

もう一度。


「唯人君…。」

「ん?」

「もう一度だけ…言わせて……」

「……うん。」



「私、唯人君の事が、ずっと前から好きでした。あなたの全てが、大好きです。…私と、付き合ってください…!」



まっすぐと唯人君の目を見て




言えたよ


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