ミッション#メロンパンを争奪せよ!

「紗緒!」
「…杏~。」
「どうしたの?暗くなっちゃって。」
「うぅぅ…。」


「まぁだ返事、もらえてないの?」


スルドイ杏の言葉に、体がビクリと反応した。



「…ホントに?」


コクリ、とうなずく。



「高梨、ブン殴ってくるわ。」

「ちょちょちょちょォォォ!!杏ッ!!!やめて、やめて!!」

「だって!!どんだけ待たせればいいの!?アイツッッ!!!」

「いいのっ、まだいいから!!頑張って待つから!!!喧嘩はやめよ!?喧嘩はぁあああああ!!!」

「離せ!離すんだ、紗緒!俺は、お前の屍を越えてでも…奴を倒しにいく!!離せ、お前の為なんだ!紗緒ォ!!」

「何ごっこなのよ杏ーー!!!ていうか、ここトイレなんだからもうちょっと静かにしようよォォォオォオオオオ!!!落ち着いてえええええ!!!」



そう、ここは女子トイレ。
ちなみに言うと私は、個室に一緒に入るようなベタベタレズ直線女子関係は苦手だ。

だからここは普通に、手を洗う所の前。
今は人がいないからいいけど、いたらヤバイし、こんな大声だと廊下に聞こえる!



杏、とまれ!とまれ!



< 202 / 237 >

この作品をシェア

pagetop