ミッション#メロンパンを争奪せよ!
うっうっうっうっ…
気持ちが~…気持ちが沈む~…。
「さおちゃんさぁ、今日はメロンパン行ってみればぁ~?」
沈んだ私の耳に、花音の可愛い声がスルリと入ってくる。
「え…?」
「だぁって、返事が来ないなら待ってたってしょうがないじゃーん。それにぃ、教室内だとちょっと声かけにくいだけかもよぉ?今日なんか沈んでたし~、ね?」
「………。」
「アッチ行けば、ちょっとは話すきっかけもできるんじゃないかなぁ?ここで返事来ない返事来ないってウジウジしてちゃだめだよぉ。」
「花音…。」
そう言い終わった後、えへへ、って花音が笑う。
「…うん、そうしてみる…。」
花音の言葉と笑顔が、心に響いた。