ミッション#メロンパンを争奪せよ!
ガラ、って扉を開ける。
前後ろ、唯人君と私。
私が開けてから遅れて唯人君が開けた。

少し教室がざわついた。

「おい唯人ォー、何してたんだよー?」
「なんで…えっと、…新…澤?島?とほぼ一緒に来たんだよー?」

唯人君は質問攻めにあってたけど、なにも答えていない。

私はというと、ただ周りにヒソヒソざわざわされただけだ。

なんか切なくなった。
こんなにも違うんだなぁ、と。


キーンコーンカーンコーン

また違うざわつきが起きる。
皆が慌てて席に着く。
次は英語。

「はいー、授業はじめんぞぉー。」

まったく英語っ気のない、100%日本人、畳に緑茶がよく似合う48歳のおっさん先生が現れる。
英語の発音が見た目に反してウマすぎる。

違和感満載のいつもの授業が始まる。
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