ミッション#メロンパンを争奪せよ!
パラリ
…パラリ
…パラリ

キーンコーンカーンコーン

「え、そんな時間?」
部活終わりのチャイムが鳴る。
顔をあげると、時計は5時30分を示していた。

「今日はおしまい。」
そう言って本を閉じる。
最近お気に入りの分厚い小説本。
1200円は高かったなぁ。
なんて考えながらロッカーに本をしまう。

教室の鍵を手にして、部屋を出る。
かちゃ、と鍵をする。
「職員室行かなくちゃ…。」
一人階段を下りた。

中学生の頃の卓球部で燃え尽きた私は
高校生になってから部活には入っていない。
よく、教室で本を読んでいる。
分厚い本とかは持ち帰るのが大変なため
学校においてっているから学校でギリギリまで読むのだ。


「…わ、夕焼けキレイ。」
靴を履き替え、外に出ると…
目の前にはキレイな夕焼け。

部活が終わり帰る生徒がたくさんだ。
私は夕焼けに見とれながらトボトボ歩いた。


「…ねぇっ、新島さん!」

後ろから、声をかけられた。
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