ミッション#メロンパンを争奪せよ!
キーンコーンカーンコーン…
「ありがとうございましたー。」

チャイムと同時に挨拶。


さぁ、戦闘開始

ダッッッ!!!

唯人君が素早く教室から出る。
私も負けないくらい早く出る。

唯人君が出て行った時、皆はやれやれとした顔をしたが…私が出て行った時、皆は仰天した。
「え!?」そんな声が聞こえた。

でも驚いただけ。
私の名前を呼ぶものもいない。
どうせこの中に私の友達なんていないんだから。


階段をマッハでおりる。
後ろから唯人君が私をぬかした。
気のせいだろうか、唯人君の目がメロンパンに見えた…。
ってそんなこと気にしていられないんだよっ!
ぬかれたよ!!

ダメ、負けちゃいけないっ!!
印象になんて残れなくなっちゃう!!

ハァハァハァハァハァ…
全力で、全力で、人生の中で一番早く走った。
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