ミッション#メロンパンを争奪せよ!
ガラッッッ!!

保健室のドアを勢い良く開いた。



先生はいない。

「…唯人くんっ…?」
彼の姿が見つからない。


「…桃花?」
奥のベッドの方から聞こえた



愛しい人の声




「唯人くん…!!!」

奥のベッドに行くと、そこには顔色悪い唯人くんがいた。


「大丈夫?頭痛いの?風邪なの?」


「…桃花、なんでここにきた?」

彼の声は、冷たかった。

「倒れたって聞いて…心配になって、来たの。」

「ふうん…。」
彼は冷めた顔をして、そっぽを向いた。




ねぇ、


もうそんなに…


「…そんなにあたしが嫌いなの?」



思わず涙が頬をつたった。
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