ミッション#メロンパンを争奪せよ!
しん、となった空間に
「…アハハハハッ、ハハハハ!!」
こっそり見てた女子の声が響いた。


「高梨ィ~、アンタ調子乗っちゃってない?」

笑いながら出てくる女子軍団。

「アンタみたいな奴の事、桃花みたいな子が好きになるわけないじゃん!!何本気だと思ってふっちゃってんのォ?いっつもノリ悪いんだからさぁ、こーいう時くらいノってみなよ~。桃花みたいな可愛い子に告られたら普通オッケーでしょ~?『はい、お願いします!』みたいなこと言って笑われてみなよぉ~!アハハハハハハッッ!!」


皆はそんな風に言ったけど

あたしは正直ショックだった。




自分を否定する存在がいた
自分を拒否する存在がいた
自分を拒絶する存在がいた

当たり前のことなのに
あたしはショックで仕方なかった。



「俺はお前らの玩具じゃねぇんだ。そーゆーのを求めてるんだったらもっと単純なバカにやれよな。」


あたしに向けて、一言言われた。




…違うよ、唯人くん。
あたし本当は………。




失恋したその時

あたしの中で初めての

本当の恋が始まった。
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