ミッション#メロンパンを争奪せよ!
「…そんなにあたしが嫌いなの?」

保健室…
彼が倒れ、あたしがやってきた


唯人くんと、あたし。

顔を合わせるのだって、久しぶりだ。



「お前が離した手だろ?」
そう言って唯人くんが、左手をスッと胸元くらいまであげた。

「…そうだけど…。」
事実をつきつけられ、心臓がどくんと高鳴った。

「…別に俺は、お前が好きだったわけじゃない。最初の時とは違って、本気だったから少し興味がわいただけだよ。こいつにとって、本当の恋ってなんなんだろうって思っただけ。」

「…分かってたよ。」



唯人くんがあたしを
『愛していた』事実はないと知ってた。
唯人くんにあたしが
『愛されてた』と胸張って言えなかった。

でも好きで 近くにいたくて
オッケーしてくれただけでも嬉しかったの。




「分かってる。分かってるけど…。」



お願い

最後にするから



「…唯人くん、好きです。あたしと…もう一度、付き合ってください。」
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