ミッション#メロンパンを争奪せよ!
「授業終わりまーす。」
先生がそう言う。

「きりーつ。」
学級委員がそう言う。


挨拶をまともに受けたのは久しぶりだ。



唯人君を見ると
ガックリとうなだれていた。

少し足が
ウズウズとしていた。


メロンパンを目指すのが第一だけど
走るのも結構楽しみだったのかなぁ。


さ…て。
…あ!!!!

お、お弁当!!
持ってきてない!!!

だっていつも
購買のパンだもんね…。

そっか。
そっかぁ…。


「紗緒!ご飯一緒に食べない?」

杏の声がする。
周りには、斧田さんや風間さん、望月さん、森本さん、安藤さん…

この前バスケしたメンバー。



「いやぁ。今日ご飯もってきてないからさー。そこのコンビニで買ってくるね。」


私はそういうと、教室を出た。




「は~。」
ため息をつきながら歩いていると


「…新島紗緒さん。」

声をかけられる


「ちょっと、いいかな。」



そこには宝石とその仲間2人がいた。
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