ミッション#メロンパンを争奪せよ!
カリカリ、カリカリ
午後の授業をうけていて思った…。


今、紗緒は罪悪感に包まれているんだ。
高梨の邪魔をした事とかで…。
自分で自分の首を絞めて苦しんでるんだ。

それで、もとに戻りたいと思った…。
だから髪を元の髪型に戻して
メロンパンを追いかけなくなって
近寄りがたい紗緒になった。


でも罪悪感は消えない。
悔しさ苦しさは消えない。

それだけは残ってしまったんだ…。


今あたしは紗緒のために何ができるかな?


『結局は私なんて唯人君に恋する資格なんて無いんだよ!!!』
紗緒の声が響いた。

恋する資格がない?
恋する資格って何?
好きな人の邪魔をすることはいけない?
たしかに邪魔されるって嫌だけど…。

…それが紗緒なりの…。


紗緒なりの…。



そっか。

間違ってる間違ってないで決めるから…。




「…しがき、石垣!!」

ハッと先生の声で我にかえる。


「…ぼーっとしてないで、これ答えろ。」

前に出て、ちんぷんかんぷんな問題にちんぷんかんぷんな答えをあたしなりに思いついて書いていく。

まぁ、怒られる。



でもそんなことどうだっていいんだ。


早く紗緒に伝えたいな。




…ところで、

高梨は一体どこに行ったのかな?
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