【B】(第一夜完結)Love around ※第二夜準備中
全てを勝手に決めてごめんなさい。
だけど……もう一度しっかりと自分の足で歩き出したい。
全てに決着をつけて。
その日から三日後の夜、実家で晩御飯を食べてマンションへ戻ってく途中に
私の前に現れたのは……香穂。
「香穂、貴方何しに来たの?」
「何もしないわ。
ただ……もう一度、李玖と話がしたかったの。
ちゃんと謝りたかったの」
そう言って、香穂は私と距離を置いて立ち尽くした。
香穂と決別するチャンスなのかもしれない。
どのみち、連絡しようと思ってたんだから。
「わかったわよ。
近所にある公園でいい?」
「うん。
李玖と話すことが出来たら何処でもいいから」
こうして私は香穂を連れて幼い頃から遊び続けた公園へと案内した。