相方
「何で?」

「空は青で桜が綺麗だったよ」

「それは知ってるから。なんで横たわっててん?」

「車に退かれたみたいでな。うつむきに走ってたからあんまよく覚えてないねんけど。
気付いた時には俺の体は宙を舞ってたよ。
宙を舞った俺の体は堤防の上の瓦礫に打ち付けられ堤防まで滑って落ちてん。
気付いた時には堤防で仰向けになってたんや。服はボロボロに破れてて、髪はぐしゃぐしゃでもう悲惨やったわ」

「それはヤバいやろ。てか体大丈夫やったんか?」
< 9 / 16 >

この作品をシェア

pagetop