イケメン変人達に好かれると厄介です
僕達が、学校に着いて廊下を歩いていると、南粋タキト先生と会った。
「あっ、先生!おっぱようございます!」
「おっぱよーうございます!」
「……………」
「おぉ!おっぱよう!って、原野優ぅう!ちゃんと先生に挨拶しろぉぉ!」
優は、先生を無視して教室に入って行った。
「本当にアイツは…。照れ屋なんだから…」
はぁぁ、と先生は深い溜め息を吐いた。
「先生は、優の事好き何ですか?」
…………?!僕は、カナの方に首を思いっ切り向けてしまう。ちょっと、やり過ぎて首が痛くなる。……って、カナは何てことを聞いているんだ?!いくら変人だからと言って、それは普通聞かないでしょ?!
「……………」
先生は、一瞬顔を赤くさせて直ぐに首を振ってこう言った。
「ケーキ屋さんに、美味しいショートケーキがあったぞ!」
そう言って、先生は片手を上げて何も言わずに職員室にそそくさと入って行った。
「……………?」
何が、言いたかったんだ?
「ショートケーキ……!?これは、行かないとね!レン!」
「そうだね……」
僕は、胸に変な違和感を覚えつつ教室に入って行った。
「レンおはよっう!」
「おっぱよう。チカ」
「何その挨拶!面白いね!優に、使ってみる!」
「僕、ついて行って良い?」
「うん。勿論」
チカは、笑って優の席まで歩いて行った。僕は、それについて行った。優は、僕達の存在に気付いて、窓の外から僕達の方に視線を移した。
「……何?」
「優、おっぱよう」
「……………」
「おっぱよう」
「………おはよう」
「………おっぱっ」
「おはよう」
「なっ…」
「おはよう。どっか消えて」
「なんっ…」
「おはよう。どっか消えて」
「うぅ……。レン……。助けて……。優が、怖いーよぉぉ……」
「優チン、おっ…」
「その挨拶を、1日に何回も連発する度に、天国への近道を無理矢理歩かせるから」
「はぃ………」
「分かればいいの。…それに、もう高校生でしょ?ちゃんと、高校生らしい会話は、出来ないのかな?」
「高校生らしい会話って何……?」
僕は、疑問を思わず優に聞いてしまう。……だって、優が言う高校生らしい会話を今までしてこなかったような……。
「ほら、昨日のテレビ何見た?とか、好きな人の恋バナとかさ…?あるじゃん!まさに、青春で、普通の日常…」
優は、自分の言い掛けた事を止めて、笑顔で僕にとっては、凄く嬉しい事を言った。
「でも、今考えたら、私の普通の日常って、レン達の変な話を聞かされてるのが普通の日常だった。…やっぱり、変えなくて良いよ。…退屈しないから」
「えへへ……。そっか……」
僕は、笑顔が零れた。…嬉しかった…。初めて、……。優に、僕は優と一緒に居て良いんだよって、言われてるみたいで…。
「うん。変に、本当の高校生が話しそうな事を、話されたら、ちょっとビックリしちゃうから…。レン達ぽくなくて、楽しくなさそうだよな。そんな日々がもし、あったら」
「でも、そんな日々は絶対に来ないよ」
「ふふっ……。そうだね」
優の、ふっと時々見せる優しい笑顔は僕の心を擽る。…僕は、この瞬間が一番好き…。優の笑顔が見れて、僕は幸せな気持ちになって…。
でも、僕は……つい前から疑問があった。聞いたら……。その理由は分かるかも、しれない。でも……どこかで聞いたらダメって思う僕が居るんだ。
「優……」
『最近良いことあった?』
『最近笑うようになったよね?』
『好きな人でも出来た…?』
…………。聞きたい…。聞きたくない…。ケド、聞いたい…。ダメ…。聞いたらダメ…。
「何?」
「ぇっとね……。今度一緒に、遊ぼう?」
「…………?良いけど」
「やった。じゃあ、今度遊ぼうね。約束だからね」
「………うん」
「じゃあ、チャイム鳴るから。バイバイ」
僕が、席に戻ろうとしたら、優に手首を掴まれた。ビックリして、振り返ると優は、変な顔をしてた。…僕の事を心配してるような、見透かしてるような、疑ってるような…。複雑な顔。
「あっ、先生!おっぱようございます!」
「おっぱよーうございます!」
「……………」
「おぉ!おっぱよう!って、原野優ぅう!ちゃんと先生に挨拶しろぉぉ!」
優は、先生を無視して教室に入って行った。
「本当にアイツは…。照れ屋なんだから…」
はぁぁ、と先生は深い溜め息を吐いた。
「先生は、優の事好き何ですか?」
…………?!僕は、カナの方に首を思いっ切り向けてしまう。ちょっと、やり過ぎて首が痛くなる。……って、カナは何てことを聞いているんだ?!いくら変人だからと言って、それは普通聞かないでしょ?!
「……………」
先生は、一瞬顔を赤くさせて直ぐに首を振ってこう言った。
「ケーキ屋さんに、美味しいショートケーキがあったぞ!」
そう言って、先生は片手を上げて何も言わずに職員室にそそくさと入って行った。
「……………?」
何が、言いたかったんだ?
「ショートケーキ……!?これは、行かないとね!レン!」
「そうだね……」
僕は、胸に変な違和感を覚えつつ教室に入って行った。
「レンおはよっう!」
「おっぱよう。チカ」
「何その挨拶!面白いね!優に、使ってみる!」
「僕、ついて行って良い?」
「うん。勿論」
チカは、笑って優の席まで歩いて行った。僕は、それについて行った。優は、僕達の存在に気付いて、窓の外から僕達の方に視線を移した。
「……何?」
「優、おっぱよう」
「……………」
「おっぱよう」
「………おはよう」
「………おっぱっ」
「おはよう」
「なっ…」
「おはよう。どっか消えて」
「なんっ…」
「おはよう。どっか消えて」
「うぅ……。レン……。助けて……。優が、怖いーよぉぉ……」
「優チン、おっ…」
「その挨拶を、1日に何回も連発する度に、天国への近道を無理矢理歩かせるから」
「はぃ………」
「分かればいいの。…それに、もう高校生でしょ?ちゃんと、高校生らしい会話は、出来ないのかな?」
「高校生らしい会話って何……?」
僕は、疑問を思わず優に聞いてしまう。……だって、優が言う高校生らしい会話を今までしてこなかったような……。
「ほら、昨日のテレビ何見た?とか、好きな人の恋バナとかさ…?あるじゃん!まさに、青春で、普通の日常…」
優は、自分の言い掛けた事を止めて、笑顔で僕にとっては、凄く嬉しい事を言った。
「でも、今考えたら、私の普通の日常って、レン達の変な話を聞かされてるのが普通の日常だった。…やっぱり、変えなくて良いよ。…退屈しないから」
「えへへ……。そっか……」
僕は、笑顔が零れた。…嬉しかった…。初めて、……。優に、僕は優と一緒に居て良いんだよって、言われてるみたいで…。
「うん。変に、本当の高校生が話しそうな事を、話されたら、ちょっとビックリしちゃうから…。レン達ぽくなくて、楽しくなさそうだよな。そんな日々がもし、あったら」
「でも、そんな日々は絶対に来ないよ」
「ふふっ……。そうだね」
優の、ふっと時々見せる優しい笑顔は僕の心を擽る。…僕は、この瞬間が一番好き…。優の笑顔が見れて、僕は幸せな気持ちになって…。
でも、僕は……つい前から疑問があった。聞いたら……。その理由は分かるかも、しれない。でも……どこかで聞いたらダメって思う僕が居るんだ。
「優……」
『最近良いことあった?』
『最近笑うようになったよね?』
『好きな人でも出来た…?』
…………。聞きたい…。聞きたくない…。ケド、聞いたい…。ダメ…。聞いたらダメ…。
「何?」
「ぇっとね……。今度一緒に、遊ぼう?」
「…………?良いけど」
「やった。じゃあ、今度遊ぼうね。約束だからね」
「………うん」
「じゃあ、チャイム鳴るから。バイバイ」
僕が、席に戻ろうとしたら、優に手首を掴まれた。ビックリして、振り返ると優は、変な顔をしてた。…僕の事を心配してるような、見透かしてるような、疑ってるような…。複雑な顔。