イケメン変人達に好かれると厄介です

「優、どうした？！どうして、そんな冷めたような目で、僕を見つめる？」

「ような、ではなく冷めた目で見てたんです」

「何故だ！」

「アラタさんは、大人なのに言葉を知らなすぎるんです。だから、ちょっと引いてたって、だけです」

「しょうがないだろ！僕に、学ぶという言葉は頭にないんだ！」

「私は、頭悪い人は嫌いです」

自分が頭悪いから、私に教えられる位頭が良い人と出来るだけ付き合いたいとは思う……。

「なっ……。僕は頭は良いぞ！バカにするなよ！」

「………じゃあ、今度勉強教えて下さいよ」

期末テスト近いし……。少しでも、点数を伸ばさないと……。

「おぉ！良いぞー！………。ていうか、優、僕が頭良い事は、知ってると思ってたんだけどな…」

なんっ………。

「…………あっ！」

そうだった！アラタさん達が働いている会社は、日本で五本指に入るくらい入社するのが難しい会社だった…。

「今、気付いたのか？遅いな。先輩と知り合いっと知ったときに普通は分かるぞ！」

「そっ、そうですよね……」

変人でも、私よりずっと頭が良いことには変わりないんだ…。

「因みに、僕は合格者の中で一番点数が高かったんだぞ！」

「何点満点中、何点ですか？」

「聞きたいか？聞いても良いけど腰抜かすぞ？」

「大丈夫です…」

「全部を合わせて満点が千点。僕の点数は、９９６点だった」

「……………？！」

ほぼ、満点じゃん！！？？えっ。ちょっ、逆にこんなに変人なのに、何でこんなに破壊的に頭良いの？！？！

「ふっ……。凄いだろ。因みに、リンは９９０点。リイが、９９１点だった」

「んなっ………？！」

「それに、リイは高校時代、高校生ボクシングで全国一位をとった。リンは中学時代、そろばんで全国一位。僕は中学時代、陸上長距離走で全国大会に行き、全国一位をとった」

変人というモノは、もしかしたら普通の人より凄いモノを潜めているのかも、しれない。
私は、アラタさん達が凄すぎて開いた口が塞がらなかった。

「……………」

「どうだ。凄いだろ？」

「はっ、はい………」

でも、……。何で、変人だって以外完璧な人達が私何かを……。えっと、好き何だろう？
可愛い訳でもないし…。性格良い訳でもないし…。

「そうだ！リンとリイは、今日仕事が沢山ありすぎて来れないそうだ」

「そうなんですか」

「明日は、僕とリイが来れない。明後日は、僕とリンが来れないんだ。僕が、来ないからって泣くんじゃねぇぞ！」

「…………？……はい。分かりました……」

「えっ……？」

「何ですか……？」

「いや、ちょっとビックリしただけだ……」

「…………？何がですか？」

「今日は、ヤケに素直だなと思って……」

アラタさんは、顔を赤くして頬を人差し指で掻いてた。私は顔を赤くした、アラタさんを見て、自分も恥ずかしくなってレジを見つめる。

「「……………」」

「優ちゃん、今日は…」

「きゃぁぁ……！……あっ、ヨト先輩……」

急に、ヨト先輩に話掛けられて私はビックリして叫んでしまう。

「ビックリした…。大丈夫？優ちゃん」

「はっ、はい……」

「それと、もう今日はバイトあがって良いよ？遅いしさ。確か、今日はお兄さん迎えに来れなかったよね？だったら、早く帰らないとね？」

「あっ、はい！ありがとうございます。…お疲れ様でした」

私は、ヨト先輩にお辞儀をして着替えようと更衣室に向かおうとしたら。

「おい、優。今日、送っててやる」

「へっ………？…ありがとうございます…。お言葉に甘えますね？」

「おぉ！任せろ！」

私は、更衣室に入って私服に着替えてコンビニから出ると、アラタさんが携帯をいじってた。
その横顔が、少し泣きそうになってたのを、私は見てないフリをして、話し掛ける。