イケメン変人達に好かれると厄介です
「で?そちらのお客様方は、何を買いに?」
ヨト先輩は、南粋タキトとアラタさんに視線を送る。
「俺は、タバコ買いに。coolmint、一つ」
南粋タキトは、一つのタバコを指差した。ヨト先輩は「かしこまりました」と、微笑んで、レジの前に立って会計をした。
「じゃあ、原野優じゃあな!バイトは本当は禁止だけど、秘密にしててやるー。その代わり今度の期末テストの点数が平均より10点以上高くないと、補習だからな」
ニコニコニコニコ、ムカつく笑顔で、私を見てくる。殺気立ったのは、秘密にしててね…。
「………はい」
鬼鬼鬼鬼鬼鬼鬼。ナルシスト教師!!
「あっ、そうそう。勿論、二人きりだからなー」
そう言って、南粋タキトは後ろ向きで、私に手を振りながらコンビニから出て行った。
「ちょっ、優さん、バイト禁止だったの?!」
リンさんが、私に焦りながら近寄ってきた。
「まぁ………」
「そっか……。でも、停学…最悪、退学なのに、なんでソコまで?」
「……もう、お兄ちゃんに迷惑や不安を与えないために私が一人で、一人暮らし出来るお金が必要なんです。……あっ、この事は、お兄ちゃんに言わないで下さい。バイトを、ヤメさせられるので」
私は、斜めになっていたお弁当を直しながら下に俯いてリンさんの質問に答えた。
「でも、先輩はそんな事望んでないと思うよ?先輩、優さんの事を本当に大切にしてるし…」
「だから、です…。いつまでも、妹のせいで、お兄ちゃんが、女の人とお付き合いや、結婚出来ないのは嫌なんです。…家族だから、早く幸せになってほしいんです…」
リイさんが、プルプル震えながらヨト先輩のいるレジの所に、買うものを置いた。
「でも、先輩は……。優さんの事を妹じゃなくて……」
「……それは、知ってますよ」
お兄ちゃんが、私の事を家族としてみてない事くらい、バカな私でも分かってる。でも、…。
「じゃあ、なんで……」
「コレは、お兄ちゃんのこれからの人生の事を考えて私が、出した考えです」
「……そっか…。優さん、先輩の本当の本当の本当の気持ちをよく分かってないんだね」
「………………」
「先輩が、どうしていたいか位、優さんは分かってると思ってた……」
リンさんは、私の頭を優しく撫でる。…何故か、涙が出そうになった。
「………………」
私は、いつでもワガママだった。お兄ちゃんを、困らせてばかりで…。お兄ちゃんに、迷惑掛けてばかりで…。だから、離れた方がいいに決まってる。
「俺ね?本当は、優さんに秘密って言われた事を、バラしたくないけど。…この事は、言っといた方が、いいと俺は思う。優さんが、言わないなら、俺が言う。先輩が、凄い可哀想だよ」
「……そうですね。……出来たら、相談してみます……」
本当は、本音は。私だって小さい頃から大好きなお兄ちゃんとは離れたくない。だから、かもしれない。甘えてる自分が、嫌で嫌で。
でも、リンさんの言ってる事を聞くと。私の、今まで考えてた事が、一番甘えたのかもしれないと分かった。
「分かってくれたなら、良かった。……デート、楽しみにしてるね。優さん」
リンさんは、そう言うとまた、大きくて温かい手で私の頭を撫でた。
それから、リンさん達は、ヨト先輩が怒らない程度に私と話してからコンビニから出て行った。
ヨト先輩は、南粋タキトとアラタさんに視線を送る。
「俺は、タバコ買いに。coolmint、一つ」
南粋タキトは、一つのタバコを指差した。ヨト先輩は「かしこまりました」と、微笑んで、レジの前に立って会計をした。
「じゃあ、原野優じゃあな!バイトは本当は禁止だけど、秘密にしててやるー。その代わり今度の期末テストの点数が平均より10点以上高くないと、補習だからな」
ニコニコニコニコ、ムカつく笑顔で、私を見てくる。殺気立ったのは、秘密にしててね…。
「………はい」
鬼鬼鬼鬼鬼鬼鬼。ナルシスト教師!!
「あっ、そうそう。勿論、二人きりだからなー」
そう言って、南粋タキトは後ろ向きで、私に手を振りながらコンビニから出て行った。
「ちょっ、優さん、バイト禁止だったの?!」
リンさんが、私に焦りながら近寄ってきた。
「まぁ………」
「そっか……。でも、停学…最悪、退学なのに、なんでソコまで?」
「……もう、お兄ちゃんに迷惑や不安を与えないために私が一人で、一人暮らし出来るお金が必要なんです。……あっ、この事は、お兄ちゃんに言わないで下さい。バイトを、ヤメさせられるので」
私は、斜めになっていたお弁当を直しながら下に俯いてリンさんの質問に答えた。
「でも、先輩はそんな事望んでないと思うよ?先輩、優さんの事を本当に大切にしてるし…」
「だから、です…。いつまでも、妹のせいで、お兄ちゃんが、女の人とお付き合いや、結婚出来ないのは嫌なんです。…家族だから、早く幸せになってほしいんです…」
リイさんが、プルプル震えながらヨト先輩のいるレジの所に、買うものを置いた。
「でも、先輩は……。優さんの事を妹じゃなくて……」
「……それは、知ってますよ」
お兄ちゃんが、私の事を家族としてみてない事くらい、バカな私でも分かってる。でも、…。
「じゃあ、なんで……」
「コレは、お兄ちゃんのこれからの人生の事を考えて私が、出した考えです」
「……そっか…。優さん、先輩の本当の本当の本当の気持ちをよく分かってないんだね」
「………………」
「先輩が、どうしていたいか位、優さんは分かってると思ってた……」
リンさんは、私の頭を優しく撫でる。…何故か、涙が出そうになった。
「………………」
私は、いつでもワガママだった。お兄ちゃんを、困らせてばかりで…。お兄ちゃんに、迷惑掛けてばかりで…。だから、離れた方がいいに決まってる。
「俺ね?本当は、優さんに秘密って言われた事を、バラしたくないけど。…この事は、言っといた方が、いいと俺は思う。優さんが、言わないなら、俺が言う。先輩が、凄い可哀想だよ」
「……そうですね。……出来たら、相談してみます……」
本当は、本音は。私だって小さい頃から大好きなお兄ちゃんとは離れたくない。だから、かもしれない。甘えてる自分が、嫌で嫌で。
でも、リンさんの言ってる事を聞くと。私の、今まで考えてた事が、一番甘えたのかもしれないと分かった。
「分かってくれたなら、良かった。……デート、楽しみにしてるね。優さん」
リンさんは、そう言うとまた、大きくて温かい手で私の頭を撫でた。
それから、リンさん達は、ヨト先輩が怒らない程度に私と話してからコンビニから出て行った。