イケメン変人達に好かれると厄介です

黙っててごめんなさい。もう、絶対にしないから

「………、アラタさん達酷いですよ。それ……」

私は変人3人達が疎らに話していく話を聞き終わり、一言感想。

「だ、だよね……」

「でも、子犬の命は、ちゃんと救ったぞ!」

「………僕、リン達のせいで女の人が怖くなったんだから…ね?」

「は?じゃ、優もか?」

「そんな訳無いじゃん…、ていうか、優ちゃん以外の女の人の事を好きになれないんだから、僕に優ちゃんを頂戴…よ?結婚出来ないから…さ?」

リイさんは、私の肩を抱いて口を尖らせていた。

「ダメだよ!」

「ダメに決まってる!」

「ダメです!」

え?なんで、レンまで言ってるの……?

「「………………」」

皆の視線が、レンに向く。レンは、顔を真っ赤にして。

「ぃ、いや!そ、そういう意味じゃなくてですね!!あ、遊べる人がいなくなるのは、嫌だなーって、思っただけですから!決して、そういう意味じゃないですから!」

「レン君は、優の事が好きなのか?」

アラタさんが、レンに疑いの目を向けた。

「え?レンは、優の事好…ぶっ」

カナが、何かを言い掛けた時、レンが私のノートでカナの顔面を殴った。

「ちょっと!レン!私のノートで、叩かないでよ!変人がうつる!!」

「ちょっ、優酷いよ!!」

カナが、泣きそうになりながら、私の肩をユサユサ揺する。

「本当の事言っただ……、あぁ?!」

私は、揺れる視界の中。自分の部屋の壁時計を見る。短い針は、7時を過ぎていた。

「「「あぁ?!!?」」」

私に続いて、カナ達が時計を見て叫ぶ。

「ヤバい!僕、帰らないと!」

「「私も!」」

カナ達は、急いで帰る用意をしていた。

「じゃあ、僕達も帰るか…」

アラタさんが、ゆっくり立ち上がる。

「そうだね」

リンさんは、自分のカバンを手に持ち立った。

「…………………」

リイさんは、無言で立った。

「多分、お兄ちゃんも帰ってきますし」

「そうだね。疲れてる先輩に迷惑かけたらダメだよね……」

レンが、急ぎすぎてカバンの中身を全部出してしまった。

「あーー!!!」

「ちょっと、レン落ち着いてよ…。死ぬわけじゃないんだから……」

私は、レンが出したカバンの中身の物を拾い集める。

「ごめん。あ、ありがとう…」

「はい。今度は、ちゃんと落ち着いていれてね」

「………うん」

レンは、私から物をもらってカバンの中に、ゆっくりいれた。

「ほら、早く部屋から出て」

私は、変人を部屋から出してから自分も部屋から出る。

「じゃあ、優!バイバイ!」

「また明日ね!」

「バイバイ!」

レン、カナ、チカ、の順に帰って行った。

「んじゃ!お邪魔したな」

「お邪魔しました!」

「お邪魔しまし…た?」

アラタさん、リンさん、リイさんが、私に手を振って変人の知り合い達は完全に帰った。

と、思ったらリンさんが、戻ってきて耳打ちをする。

「先輩に、ちゃんと言えると良いね…。バイトをなんで…したか……」

「……………、はい……」

リンさんは、それだけを言うと。ニコッと笑ってから、アラタさん達の所へ戻っていった。

「…………………」

……今日、言おっかな……。お兄ちゃんに、1人で勝手に引っ越しをしようとしてた事…。

ちゃんと謝ろう。お金もお兄ちゃんにあげよう……。

私は、1人気合いをいれて家に戻った。
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