イケメン変人達に好かれると厄介です
「お待たせしました。ビール1つ、オレンジジュース1つです」
店員さんは、私とリンさんの前に飲み物を置くと、個室から出て行く。
「…じゃあ、乾杯?」
「なんで疑問系なんですか」
「はは、じゃあ…。乾杯」
「はい……」
個室に2つのコップのコツンという重なり合う音が響いた。
リンさんは、さっき買った薬を飲まずにビールを一口飲んだ。
「リンさん、薬……」
私は、リンさんの方へ視線を向けた。
「あぁー……、わしゅれてたー……」
リンさんは、ヘラッと真っ赤な顔で笑った。
「………リンさん?!」
もう酔ったの?!早くないですか?!
「えへへ…、目の前に優しゃんがいる……。かわいー……」
リンさんは、相当酔っているのか。ポンポンッと、私の頭を優しく撫でた。
「り、リンさんがデートに誘ってくれたんじゃないですか」
「しょーだった……。…うれしいなぁ……」
ヘラヘラッと、リンさんは、ずっと笑い続ける。
…………………。…酔ったら、変人はヒートアップするみたいです。
「はぁ……、リンさん。お酒、もうヤメた方が良いですよ?」
「ゃだー…、絶対にぃやだー」
「…………それ以上酔っても知りませんからね………」
…リンさん、明日の仕事大丈夫なのかな?…土曜日だけど、仕事ってあるのかな?
「……優しゃん、冷たぃ………」
「私は、毎日冷たいですよ」
「しょんなこと………なぃ…。……優しゃんが優しいから…、俺は……好き…」
「んなっ………」
こ、この人は、本当に恥ずかしげもなく…。
「優しゃん…、好き……」
「わ、分かりましたから、もう話さないで下さい……」
「えへへ……」
「はぁ……」
本当に、無駄にドキドキしてる私がバカらしい……。
「幸せが逃げちゃうょー……」
「逃げるような幸せはありませんから、大丈夫です。……後、リンさん。…もう、お酒はヤメたらどうですか?」
「……えー……」
「明日、お仕事大丈夫なんですか?」
「明日はねー、……あ!大事な会議があるんだょー!」
「尚更、飲むのヤメて下さいよ!」
「………えー……」
ブーブー、とリンさんが口を尖らした。
「…私、仕事で大失敗するような人は嫌いです」
「お酒、今日はもう飲まなぃ」
「偉いです。それこそ、リンさんですね」
「えへへ……。優しゃんに、褒められた…」
リンさんは、お酒のはいったグラスをテーブルの端に移動させた。
「………………」
リンさんって、冗談が通じない人なのかな?でも、さっき言ったことは本当で。
仕事で大失敗するような人は、悪いって訳ではないけど…。酷いときには、会社。先輩や後輩。仲間の人にも、凄い迷惑をかける事になるから…。
「優しゃんに、褒められたから、明日の仕事が捗りそうだな……」
ニコニコと、リンさんは嬉しそうに笑った。
「…良かったですね」
「うん。ありがとう、優しゃん」
「……いいえ。…ていうか、リンさん。酔いがまだ、さめないんですか?」
「そんな、早くはさすがに、さめないよー……。…でも、帰りの時には、多分さめてるんじゃないかなー……」
リンさんは、下を向きながらボソボソッと喋っていく。
「そうですか。…明日の仕事には、なんにも問題はないんですね?」
「うん!全くないよー!問題ないねー……」
「……そう願っていますね」
「…ありがとう」
リンさんが、ヘニャっと顔を綻ばせて笑った。その幼さが残っている笑顔に、少しドキッとした。
「別に…、ただ、心配しただけです……」
「優しゃんが、俺の心配してくれるなんてー……」
「ダメですか?」
「全然、ダメじゃないよー……!」
「じゃあ、別に良いじゃないですか」
私は、恥ずかしくなって、そっぽを向いた。
「優しゃん……?どうしたの?」
「なんでも…ありませんから……」
私が、ぶっきらぼうに呟くと、リンさんはニコッと微笑んだ。
それと、同時に、リンさんが頼んでくれた料理が、私達の前に運ばれてきた。
「美味しそうですね……」
私は、綺麗な色をした卵がのっかったオムライスを見てリンさんに伝えた。
「本当だねー……。優しゃん、食べてもいいよー……?」
「あ、はい。ありがとうございます。…いただきます」
小さなスプーンに、オムライスをのっけて、口に含んだ。
……美味しい…。…居酒屋さんの、オムライスって、こんなに美味しいんだ……。…来て良かったな……。
「ははっ……」
「………………?」
私が、オムライスをパクパク食べていると、リンさんが急に笑い始めた。
「美味しそうに食べるねー……」
「………………?食べますか?凄い美味しいですよ?」
私は、オムライスをのっけたスプーンを、腕を伸ばしてリンさんの方に持っていった。
「…………ふぇ?!」
リンさんは、目を見開いて、スプーンをマジマジとただ見ていた。
「食べないんですか?」
「ぇ、だって……。いいの……?」
「何がですか?」
「ぁう……、ぇっと……。なんでもないです……」
……何で、敬語?それに、顔真っ赤だし?
「はい、どうぞ?」
リンさんは、数秒間、私の事を見てから。体を震わせながら、スプーンにのっかっているオムライスを口に含んだ。
次の瞬間、リンさんはボンっと顔を真っ赤にして、その場の後ろに倒れた。
店員さんは、私とリンさんの前に飲み物を置くと、個室から出て行く。
「…じゃあ、乾杯?」
「なんで疑問系なんですか」
「はは、じゃあ…。乾杯」
「はい……」
個室に2つのコップのコツンという重なり合う音が響いた。
リンさんは、さっき買った薬を飲まずにビールを一口飲んだ。
「リンさん、薬……」
私は、リンさんの方へ視線を向けた。
「あぁー……、わしゅれてたー……」
リンさんは、ヘラッと真っ赤な顔で笑った。
「………リンさん?!」
もう酔ったの?!早くないですか?!
「えへへ…、目の前に優しゃんがいる……。かわいー……」
リンさんは、相当酔っているのか。ポンポンッと、私の頭を優しく撫でた。
「り、リンさんがデートに誘ってくれたんじゃないですか」
「しょーだった……。…うれしいなぁ……」
ヘラヘラッと、リンさんは、ずっと笑い続ける。
…………………。…酔ったら、変人はヒートアップするみたいです。
「はぁ……、リンさん。お酒、もうヤメた方が良いですよ?」
「ゃだー…、絶対にぃやだー」
「…………それ以上酔っても知りませんからね………」
…リンさん、明日の仕事大丈夫なのかな?…土曜日だけど、仕事ってあるのかな?
「……優しゃん、冷たぃ………」
「私は、毎日冷たいですよ」
「しょんなこと………なぃ…。……優しゃんが優しいから…、俺は……好き…」
「んなっ………」
こ、この人は、本当に恥ずかしげもなく…。
「優しゃん…、好き……」
「わ、分かりましたから、もう話さないで下さい……」
「えへへ……」
「はぁ……」
本当に、無駄にドキドキしてる私がバカらしい……。
「幸せが逃げちゃうょー……」
「逃げるような幸せはありませんから、大丈夫です。……後、リンさん。…もう、お酒はヤメたらどうですか?」
「……えー……」
「明日、お仕事大丈夫なんですか?」
「明日はねー、……あ!大事な会議があるんだょー!」
「尚更、飲むのヤメて下さいよ!」
「………えー……」
ブーブー、とリンさんが口を尖らした。
「…私、仕事で大失敗するような人は嫌いです」
「お酒、今日はもう飲まなぃ」
「偉いです。それこそ、リンさんですね」
「えへへ……。優しゃんに、褒められた…」
リンさんは、お酒のはいったグラスをテーブルの端に移動させた。
「………………」
リンさんって、冗談が通じない人なのかな?でも、さっき言ったことは本当で。
仕事で大失敗するような人は、悪いって訳ではないけど…。酷いときには、会社。先輩や後輩。仲間の人にも、凄い迷惑をかける事になるから…。
「優しゃんに、褒められたから、明日の仕事が捗りそうだな……」
ニコニコと、リンさんは嬉しそうに笑った。
「…良かったですね」
「うん。ありがとう、優しゃん」
「……いいえ。…ていうか、リンさん。酔いがまだ、さめないんですか?」
「そんな、早くはさすがに、さめないよー……。…でも、帰りの時には、多分さめてるんじゃないかなー……」
リンさんは、下を向きながらボソボソッと喋っていく。
「そうですか。…明日の仕事には、なんにも問題はないんですね?」
「うん!全くないよー!問題ないねー……」
「……そう願っていますね」
「…ありがとう」
リンさんが、ヘニャっと顔を綻ばせて笑った。その幼さが残っている笑顔に、少しドキッとした。
「別に…、ただ、心配しただけです……」
「優しゃんが、俺の心配してくれるなんてー……」
「ダメですか?」
「全然、ダメじゃないよー……!」
「じゃあ、別に良いじゃないですか」
私は、恥ずかしくなって、そっぽを向いた。
「優しゃん……?どうしたの?」
「なんでも…ありませんから……」
私が、ぶっきらぼうに呟くと、リンさんはニコッと微笑んだ。
それと、同時に、リンさんが頼んでくれた料理が、私達の前に運ばれてきた。
「美味しそうですね……」
私は、綺麗な色をした卵がのっかったオムライスを見てリンさんに伝えた。
「本当だねー……。優しゃん、食べてもいいよー……?」
「あ、はい。ありがとうございます。…いただきます」
小さなスプーンに、オムライスをのっけて、口に含んだ。
……美味しい…。…居酒屋さんの、オムライスって、こんなに美味しいんだ……。…来て良かったな……。
「ははっ……」
「………………?」
私が、オムライスをパクパク食べていると、リンさんが急に笑い始めた。
「美味しそうに食べるねー……」
「………………?食べますか?凄い美味しいですよ?」
私は、オムライスをのっけたスプーンを、腕を伸ばしてリンさんの方に持っていった。
「…………ふぇ?!」
リンさんは、目を見開いて、スプーンをマジマジとただ見ていた。
「食べないんですか?」
「ぇ、だって……。いいの……?」
「何がですか?」
「ぁう……、ぇっと……。なんでもないです……」
……何で、敬語?それに、顔真っ赤だし?
「はい、どうぞ?」
リンさんは、数秒間、私の事を見てから。体を震わせながら、スプーンにのっかっているオムライスを口に含んだ。
次の瞬間、リンさんはボンっと顔を真っ赤にして、その場の後ろに倒れた。