あの夏の日と、私と、キミと。



「でもね・・・手術は、東京じゃないとダメなの・・・」



「不安になるのも無理ないわ。
手術なんて初めてなんだから・・・」



「でもな、真綾。
お前は、まだまだこの先長い。
それなのに今治療を受けないでどうする?」



お父さんは少し体をのりだして、問いただした。



「今なら、直る可能性が高い。
もし、手術をしないで失明なんかしたら、
これから先にある幸せを見ることが出来なくなるぞ」





この言葉を聞いたとき、悠貴との約束を思い出した。





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