あの夏の日と、私と、キミと。



「何?」って聞きたかった。



でも、遠くのほうから小野さんが来るのが見えて、怖くなって逃げた。



それからも、小野さんのことが怖くて、悠貴を避け続けた。



話をしないようにした。



そんな日が何日も続いた時、ある日の放課後メールで悠貴に呼び出された。



『話したいことがある。4時15分に視聴覚室で待ってる』



たったそれだけのメールだった。




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