恋するplants
「し・・・し・・・知ってたんですか?」
「バレバレだっつぅの」
何か慰めるようなことを言おうとして、お豆くんは逆に松ちゃん先輩に言い返されてしまい俺の横でお豆くんは小さくなった。
「何かさ~、まいっちゃうよな、あんなに爽やかに振られちゃ、涙も出てこないよ」
松ちゃん先輩は苦笑いをした。
目の前に転がる小石を川に投げる。
ぽちゃんと短い音がして小石は川に吸い込まれていった。
「ヤケ食いでもしますか?」
「白根ってダイエットお化けじゃなかったのか?」
「何ですかダイエットお化けって?いいですよ、1日くらい付き合いますよ」
「じゃあ、ラーメンでも食いに行くか!」
松ちゃん先輩が立ち上がったので、俺とお豆くんも立ち上がった。
「ラーメン屋なら友達がバイトしてるお店があるんで行きませんか?ここからだと電車に乗るけど・・・」
きのこの彼、高木檜のバイト先がラーメン屋だった。
日曜日は夕方までシフトに入ってると前に言ってた。
いつか行こうと思ってたから丁度良かった。
「白根んちの近くか?」