恋するplants
「だってさ、俺とファミレスに入ったときは帰りたそうな顔ずっとしてたのに、よも兄来てから急に元気になったじゃん?」
こいつ、鋭い・・・というかそんなに顔に出てたのか私。
気をつけないとな。
「よも兄、もてるからな。ちえりの気持ちもわからなくはない」
「やっぱり、もてるんだ?」
あ、しまった。
つい、反応してしまった。
これじゃあ、よもぎさんが好きだってバレバレだ。
わかりやす~と電話越しに柏の意地悪な笑い声が聞こえる。
柏の思うツボだ。
「俺、2人の仲を取り持ってやろうか?」
「え?」
「そうだな。来週、勉強見るってことで俺んち来いよ。ちえりの学校って頭いい私立のお嬢様学校だろ?言い訳くらいなんとでもなるし・・・」
「やる!」
「即決だね~」
柏は嬉しそうに笑い声をあげた。
「じゃあさ、来週の金曜日、17時に××駅集合な!」
「了解!駅に着いたら電話する。」