恋するplants
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第2体育館の入り口で躊躇っている私がいる。
体育館の中は全ての窓にい暗幕が引かれていて外からは中を見ることが出来ない。
中はすごい熱気に包まれているだろう。
漏れてくる歓声がライブの盛り上がりを伝えている。
時間は午後2時を回っている。
ARAREのライブもそろそろ佳境に入っているのだろうか?
最後のライブ、チケットを握りしめたまま、私は中に入れずにいる。
マルタや小石川から小山紫苑は私を好きなことは絶対と言われてから、私を好きな人と彼の口から聞いたこともあって、なんとなくライブに行くのが恥ずかしい気がしてならない。
入り口の前をうろうろしているとふいに扉が開いた。
「春風、何してんだよ!」
小石川だった。
小石川が顔だけ扉から出して声を上げた。
こっちに来いと手招きをして、仕方なく体育館の中に入った。
体育館を入ってすぐにある受付でチケットを出すと、いつかの自称マネージャーが「お待ちしてました」とかしこまったあいさつをした。
お辞儀をして小石川の後を追った。
「てっきり中にいるものだと思って、すごい探しちゃったじゃんか~」