恋するplants
桂さんかな?そろそろ彼も家に着く頃かもしれない。
着信を確認する。
わらびからだった。
「もしもし?」
「あ、きのこ?」
「どうしたの?」
「うん、あのさ、今、家?」
「そうだけど・・・」
「ちょっと、今から会えないかな?そんなに時間かからないから」
うんと頷くと、わらびは2人の家の丁度、中間地点にある公園でと告げて電話を切った。
ママにちょっと、わらびに会ってくると声を掛けて、再びサンダルを履いた。
何なんだろう?少しさわさわしながら公園に向かった。
★
子供たちの帰った後の公園は静まり返っている。
徐々に暗くなる空にぽつんとベンチに座るわらびを見つけた。
駆け寄り、彼女の隣に座った。