恋するplants
「柏ってサッカーやってるんだ?」
「まぁな、これでも次期キャプテンって言われてるんだぜ?」
「次期キャプテンなら、もっと大きくならないとね」
「うるせー」
柏はへそを曲げたのか勉強机の椅子にどかりと座るとそっぽを向いてしまった。
あ、怒ったと面白がりながら勉強机に座る柏に近寄った。
「じゃあ、よもぎさんが帰ってくるまで宿題やっちゃおう!」
「はぁ?」
柏が見るからに嫌そうな顔をした。
「勉強見るって約束でしょ?」
「別に本気で教えてくれなくてもいいよ。自分で言うのもなんだけど俺、頭はいいから。・・・それよりさぁ・・・」
柏は私の顔を覗きこんでにやりと意地悪く笑った。
「・・・よも兄の部屋、見たくない?」
見たいです。
とっても!私は柏の誘惑に負け、柏の隣のよもぎさんの部屋へと入った。
「あんまり物とか動かすなよな。よも兄、勝手に部屋に入られるのあんまり好きじゃないから」
はい、了解!激しく首を縦に振る。