恋するplants


 檜のバカ。


 私の弱虫。


 涙を拭いながら携帯を取り出した。




  ★




 「あ、きのこちゃん久しぶり~」


 慌ただしい檜とは正反対ののんびりとした口調に心が和む。


 「え?檜に先に帰られた?マジ?」


 事のいきさつを話すと桂さんに愚痴ると素っ頓狂な声を上げた。


 「で?俺に愚痴聞いて欲しくて電話したの?」


 「ごめんなさい。迷惑でした?」


 気付いたら桂さんに電話してた。


 何で?急に恥ずかしくなってきた。


 何やってるんだろう私。


 「・・・」


 「すみません、何だか桂さんの声が聞きたくなって・・・切りますね」


 「・・・きのこちゃん、今どこ?」


 
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