恋するplants
「なんか、こり症みたいで一度、興味があると突き詰める癖があるんだよね」
いつか蓮が言ってた。
家事は1人暮らしをしてから始めた。
こり症の蓮は1人暮らし歴6年目で家事はベテランの主婦並にこなす。
部屋もいつもキレイ。
生活観のかけらもないくらい塵1つ落ちてない。
蓮の作ったご飯を食べ終わると、蓮の部屋に移動して、赤ワインを飲んだ。
20歳になってからお酒もたしなむようになった。
家の地下にあるお父さんのワインセラーから拝借してくる赤ワインの値段は怖くて聞けない。
蓮はたばこをふかしながら、舐めるようにワインを飲む。
あんまりお酒が強くない私はグラス1杯で酔っ払ってしまう。
そうするといつも蓮は私をベッドに運んでくれる。
「一緒に寝てくれる?」
お酒に酔ったせいにして蓮にそんなことをお願いしてみる。
蓮はくすりと笑って、私のメガネを取る。
「何か嫌なことでもあった?」
「高校の時の同級生が結婚するんだ。結婚の招待状が来たの」
蓮は私の隣に寝転がって、腕を伸ばした。
私は蓮の腕に頭を乗せる。
蓮がほどいた髪を撫でてくれている。