恋するplants
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池見蓮が教育実習生として私のクラスのやって来たのは2年生の時だ。
1年の時の冬月先生のことがあってから、教育実習生の響きに敏感になっている自分がいた。
すらりと伸びた身長に小さな顔。
浅黒い肌に白い歯が映える。
面長の顔にぱっちりとした目元が若手俳優に似てると女子たちの騒ぐの
が解る。
自分の容姿に自信があるのか口元に静かな笑みを浮かべている。
細かいパーマのかかった髪は後ろが刈り込まれ、細身のスーツで決めている。
体育会系の冬月先生とはまた違ったタイプ、私が苦手とする男の人だ。
イケメン俳優似の池見先生は1日目にしてクラス中の女子を虜にしていた。
女の子の扱いには慣れているのだろう。
爽やか笑みを浮かべたまま、女の子の輪の中心にいる。
全く、あんなナルシストのどこがいいんだ・・・取り巻きの女子を冷めた目で見ている自分がいた。
池見先生の噂は瞬く間に広まり、日が経つに連れ、取り巻きは増えていった。
「茉雪は池見先生に興味ないの?」
「何、いきなり?」