恋するplants


 「だいじょうぶ。私たちも強くないし~行こうよ~」


 曖昧な表情を浮かべて、へらへら笑っていたら、じゃ、決まりね!と強引に約束を決められてしまった。


 あぁ、私って流されやすいな~自分にがっかりする。


 とりあえず後でメールするから、アドレス交換してと麻田さんに言われ、その場でアドレスを交換する羽目になった。


 「じゃ、夜にメールするから~よろしくね~」


 麻田さんはそう言うとそそくさと教室を出て行った。


 私はぽかんと口を開けたまま、彼女の背中を見送った。


 携帯を覗いて、新しく仲間入りした麻田さんのアドレスと登録した。





  ★




 「あ~、ぼたんちゃん、はっけ~ん!こっち、こっち~!!」


 駅前の待ち合わせスポットで、麻田さんは私の姿を見つけると大きく手を振った。


 合コンの参加メンバーは私を含め女子が4人。


 麻田さんを除くあとの2人は麻田さんといつも一緒にいる子だった。


 みんな派手めの化粧といつもより露出の多い服装と香水をふんだんにかけている。


 合コンってそんなに気合い入れないとダメなの?トレードマークの赤ブチメガネにワンピースにパンプス・・・ちょっとラフすぎだ。

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