恋するplants
明らかに他の3人とは服装が不釣合いだ。
しかも、すでに名前呼び?私も「ちぐさちゃ~ん」とか言うべき?無理!
「ねぇ、千草~、今日の相手ってうちの大学のOBなんでしょ?どうやって知り合ったの~?」
「うふふ、この間クラブでナンパされちゃった~」
キャピキャピしながら会場に向かう彼女たちのスカートは短すぎて今にもパンツが見えそうだ。
どうやら、相手の男性たちはすでに会場にいるらしい。
彼女たちの後について、全て飲食店が入っている雑居ビルの最上階に向かった。
本日の合コン会場は、創作和食のダイニングバーだった。
店内に入ると四方はガラス張りで街の夜景が一望できる。
照明は暗めで、落ち着いた雰囲気だ。
麻田さんがスタッフに予約を伝えると、奥の個室へと通された。
個室は全てお座敷になっている。
すでに飲み会が始まっている個室には楽しそうな話声が聞こえてくる。
店員に案内された部屋の前で靴を脱ぎ、麻田さんと友達ズの後に続いて、部屋に入った。
「あ・・・」
思わず、口があんぐりと開いてしまった。
個室には襖からローテーブルを挟んで左側に男子4人がすでに着席していた。