恋するplants
部屋の真ん中にあるキングサイズのベッドの上、白いシーツに包まっている蓮の姿が見えた。
「蓮、大丈夫?」
急いで窓を開け、換気をして、ベッドにいる蓮に駆け寄る。
水持ってきた方がいいかな?冷蔵庫からミネラルウォーターを持ってきて、ベッドにいる蓮を起こし水を飲ませた。
「・・・れ、ぼらん?」
蓮はべろべろに酔っていた。
こんな蓮を見るの初めてで、どうしたらいいのかわからない。
「・・・お兄さんが事故に遭ったって聞いたけど・・・」
あぁ・・・そうだね・・・蓮は虚な目をして遠くの方を見ている。
スーツ姿のまま髪もシャツも乱れてて、顎にうっすらヒゲも生えている。
どうしちゃったの?
蓮はのっそりと起き上がるとベッドのサイドにあるタバコを箱を取った。
灰皿にはこんもりと吸殻が捨ててある。
サイドの下には空になったタバコの箱がごっそりと捨ててある。
タバコをくわえ、ジッポで火を点けようとするもオイル切れで火が点かない。
諦めて、両方をサイドに投げ出した。
代わりに傍らに置いてあった赤ワインをらっぱ飲みした。