恋するplants
彼女は私にそう言うと床にこぼれたシャンパンを雑巾で拭いた。
要領が悪く私が拭いた方が早いんじゃないかって思ったけど、小奇麗な格好をしているので片付けは彼女に任せた。
ドジっ子っていうのかなああいう子って、ふとそんなことを思った。
★
「あ、茉雪さんじゃない?久しぶり~」
新しいシャンパンを受け取り、奥へと進むと声を掛けられた。
確か、1年の時同じクラスだった女子たちだ。
「またキレイになったね、私、あの頃、茉雪さんに憧れてたんだよ」
「え?」
お互いに近況を報告し合っていると、あの頃より随分打ち解けて話が出来るようになってた。
あの頃は同い年の女子たちとは合わないって決め付けてたけど、壁を作ってたのは私の方かもしれない。
それって蓮が気付かせてくれたのかな?そう思うと何でもないのに照れて
しまう。
最後には今度飲み行こうと携帯の番号も交換できた。
「みんな椿とは今も仲いいの?」
「ほとんど連絡取ってなかったから、招待状来た時はびっくりしたよ~」
みんなともそうなのか・・・