恋するplants


 「じゃ、日曜日よろしくね」


 コーヒーの缶を受け取り、トイレに行くという茉雪とカフェテリアの入り口で別れると、僕は携帯を取り出した。


 今度の日曜日は7日か・・・幸か不幸か僕の20歳の誕生日だ。





  ★




 「何かいいことあった?」


 イチゴちゃんが僕の顔を下から覗き込んだ。


 授業の後、イチゴちゃんと待ち合わせをしてイチゴちゃんのバイト先の近くのカフェで待ち合わせをした。


 茉雪が使っている駅だ。


 イチゴちゃんは駅から少し歩いた所にある最近できたビルの最上階のレストランのホールで働いているらしい。


 「何で?」


 思わずどきりとしてイチゴちゃんを見た。


 「何かニヤニヤしてるから~」


 イチゴちゃんはそう言うと両肘をテーブルにつき、ストローを含みながら僕を上目遣いに眺める。


 怪しんでる?あんまり僕を見ていたので自分の飲み物のグラスを倒してパニックになっていた。


 スタッフの人から新しい飲み物を受け取るとすみませんすみませんと何度も謝っている。

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