恋するplants
「かわいいとこあるね」
と微笑みかけてきた。
何で?と聞き返すと、
「だって、クリスマスじゃん。プレゼント渡したいんじゃないの?家庭教師の先生に」
エリカの言ったことに納得する。
そうだ、日曜日はクリスマスだな・・・駅前にはクリスマスツリーが飾られ、駅ビル内もクリスマスソングとデコレーションで溢れているのに・・・
さっき、カラオケで今年のクリスマスは女3人で遊園地に行こうって決めたじゃないか・・・
それにしてもクリスマスに女3人で遊園地って淋しすぎる・・・よもぎさんは何してるのかな?
いやいや、今年のクリスマスは失恋したエリカを元気づけるためにって決めたんだから!
ビバ!女の友情!!
とはいえ、柏が何か私にプレゼントを用意してくれるつもりなのかと思ったら、私も何か用意するべきだよね?
家庭教師って言われても、勉強教えたこと1度もないし、毎週金曜日に柏の家に行って、よもぎさんと檜さんと喋って、ごはん食べて帰ってくるだけなんだけど・・・
本屋と出て、隣の雑貨屋へと入った。
エリカも私の後をついてくる。
ごちゃごちゃとディスプレイされたキーホルダーのかかった棚を見て、その中の1つを手に取った。