恋するplants

柏とチェリーパイ



 12月25日、日曜日。


 クリスマス。


 イエス・キリストが生まれた聖なる日。


 私はいつもの3人組で遊園地に来ていた。


 入園口にはクリスマスのカラフルなボールと雪の結晶を型どったオーナメントとリースが飾ってある。


 園内には楽しそうなクリスマスソングが流れ、入園口をくぐって中央の広場に出ると大きなクリスマスツリーが佇んでいて、ピンクや赤のハート型のライトがぶら下がっている。


 ツリーの周りにはカップルが・・・というか見渡す限りどこもかしこもカップルで溢れている。


 「何か、完全に浮いてる?私たち?」


 「大丈夫!・・・あそこ、家族連れがいるし!」


 おろおろと周りを見渡すエリカにゆかりがほらっと指をさす。


 今日はエリカを励ます会なんだから!私は前を歩く2人の間に駆け寄って、2人の腕を引っ張った。


 「まずはジェットコースターから行ってみよう!」
 

 ジェットコースターに乗ったことでアドレナリンが出たのか周りのカップルたちを気にせずに私たちははしゃぐことができた。


 せっかく遊園地に来たんだもん楽しまないとね!


 メリーゴーランドにゴーカートそしてお化け屋敷。」


 「次は何に乗る?」


 「観覧車!」


 私の質問に2人は同時に答えた。


 私たちは足並みを揃えて観覧車乗り場へと向かった。

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