恋するplants


 「高校生になる前で、彼女も髪型変わったら印象もだいぶ変わったから・・・たいした言い争いじゃなかったんだけど、彼女としてはそのことがトラウマになってるみたいで・・・」


 柏ってちょっと口悪いとこあるからとよもぎさんは続けた。


 「暫らくの間、柏には内緒にしてくれないかって彼女に頼まれたんだ。結果的に最近、彼女と撮ったプリクラを見られてばれちゃったんだど・・・」


 よもぎさんはそう言うとコーヒーを一口飲んだ。


 「何で黙ってたんだ?って責められた・・・。事情を説明したら、会わせろって言われたよ」


 「会ったんですか?柏とよもぎさんの彼女」


 うんとよもぎさんは頷いた。


 「一緒に初詣に行ったよ。柏はつんつんした態度をとってたけど、まぁ、彼女のトラウマは解けたみたいだ」


 「よかったですね・・・」


 ごめん、何か自分の話ばかりしっちゃってと謝るよもぎさんにいいえと首を横に振る。


 「実は、柏にひどいこと言っちゃったんです」


 大嫌いって。


 柏は本当のことを言ってたんだ。 


 初めからよもぎさんに彼女がいること知ってたわけじゃなかったんだ。


 少しホッとしてそれから後悔が押し寄せる。


 「・・・仲直りできるかな?」

 
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