恋するplants


 「大丈夫だよ。きっと柏もそう願ってる」


 よもぎさんがそう言って優しく微笑みかけてくれたので、鼻の奥がつんとなった。


 感情が高ぶるのを抑えて、鼻をすすると、カバンの中を引っ掻き回した。


 探していたものを見つけ、よもぎさんの前にちょこんと置いた。



 「柏に渡してもらえませんか?クリスマスプレゼントもらったのに、お返ししてなくて・・・」


 クリスマスの前に駅ビルで買ったキーホルダーだった。


 色々あり過ぎて渡す機会がなかったのだ。


 よもぎさんはクリスマスカラーのリボンがついたバックを受け取るとわかったと頷いた。




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