恋するplants
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「もし、興味が沸いたらいつでもここに来てね。白根くんの実力は買ってるんだから」
柊部長はそう言うと爽やかな笑みを向けた。
小柄なのに体全体からエネルギーが発しているような力強い書だった。
書道部の部室でお豆くんと別れ、丸太さんと廊下に出た。
そのまま新聞部の部室に向おうとしていた俺に、
「ちょっといいかしら?」
と丸太さんは俺を非常階段に誘った。
新聞演劇部室の隣にある非常口の扉を開けると外へと繋がる階段がある。
そこが非常階段になっているのだ。
扉を開けるとびゅっと寒風が入りこんできた。
バタバタと制服のスカートが翻っているのも構わず、丸太さんは外に出た。
俺も丸太さんの後に続く。
錆び臭い階段の手すりに寄りかかり、下を眺める。
野球部員が寒空の下、ランニングに精を出しているのが見えた。今日は雪は降っていないものの、校庭の隅には昨日、降り積もった雪が残っている。
「どうだった?」
ふいに丸太さんに問われ、一瞬考えて、あぁ、さっきの書道のことかと思った。
何も言わずにいると、