おれんじいろ
お父さんが帰ってきたきたとき、心臓がドクンドクンと脈打ち始める。

怖い…

怖いよ…



私の近くに来て言う。
「返ってきたのか?」

それはテストのことだ。

私は無言でお父さんの前にそれを差し出した。


……………


沈黙が怖い。




「なんだこれは。」


低いトーンの声が私に向けられている。


やばいっ

咄嗟にそう思った。
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