おれんじいろ
しばらく浴びた言葉はどれも否定的で、私は耳を塞ぎたくなった。


頭では色んなことを考える。


なんで私は謝っているんだろう。

私の点数はお父さんにとっては最低かもしれないけど。

でも、私の精一杯だよ?

私はこれでも努力した。

これでも足りないの?

私の出来が悪いから…だからダメなのかな?


ねぇ、お父さん…。


いつからこんな…
こんなにお父さんのこと嫌になってしまったのかな?


ねぇ、なんで?


なんで昔のように褒めてはくれないの?


他の教科で100点を取っても、全部がよくなければこんなにも怒られてしまうの?





もう、無理だよ。


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